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副作用チェックシステム導入

副作用チェックシステム

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 下記の文書「多剤併用と副作用」は、ラジオ関西で放送された原稿ですが、そこにも書いていますが、患者さんの最も知りたい情報の一つに「副作用」があります。薬剤師の仕事の半分以上がこのことに費やされるべきだとも言えます。ただ、薬の添付文書には多くの副作用が記載されており、その重要度もまちまちです。さらに、多くの薬を服用している場合には、すべてを説明することは、混乱を招きかねません。どうしても必要で併用によって重要度を増す副作用は、必ずお知らせすることが重要です。これらの作業の支援するために、以前から副作用をパソコンでチェックできるようにと考えていました。そこで、副作用の頻度や重要度、患者さんの現況や副作用の重複などを数値化し、説明の必要度を計算するソフトの開発を試みていました。特に多剤を服用している場合、50種以上の副作用がリストアップされることがあります。これらの中から患者さんにとってより重要な副作用(ポイント数の高い副作用で且つ、薬剤師が必要と判断した副作用)の初期症状をお伝えすることになります。今回、患者さんに対する薬物療法の適正化に活かせるか否かを1年かけて検証したいと思い、2015年1月より実施しています。今後、チェックの簡易化を図りより多くの患者さんに利用いただけるものといたします。

多剤服用と副作用- 参考 -

平成16年3月26日(金)
ラジオ関西放送分 
楠元 喬 

近年、生活習慣病など長期に治療する疾患が増え、当然のことながら服用する医薬品の種類も増加してきました。そこで、多くの薬を服用することと副作用との関係を伺いたいと思います。

 薬には、各々に添付文書があり、それには薬を使う上で必要な情報が、必要最小限、 網羅されています。その中に副作用の項目があるわけですが、副作用については、「重大な副作用」と「その他の副作用」の2つに大きく分けられています。そして、その薬の副作用のみならず同じ系統の薬の副作用なども記載されています。たとえ頻度が低くても書き落とすわけにいきませんから副作用の種類は、数十種類を超えることがあります。多くの薬を服用されていますとこれらの副作用が加算されますので膨大なものになります。もしも、その副作用の初期症状をすべて患者さんにお知らせしますと混乱するだけで役に立たないかもしれません。

たしかに副作用がそれほど多いですと私たちも戸惑ってしまいますね。
しかし、それでも私たちが、薬についてもっとも知りたいものの一つは、副作用についての情報だと思います。

 そうですね。いろいろなアンケートでも患者さんが知りたい情報の第一番目に上げられるのが副作用情報です。そこで薬剤師が多くの副作用の中から患者さんにとって重要性の高い副作用を分かりやすく説明することが、行われているのです。同じ副作用でも患者さんによっては重要とは限らないからです。その患者さんに特有の条件などがあるからです。 簡単な例を挙げて見ますと、最近、不眠のときに用いる薬が市販されましたが、この薬は、以前から抗ヒスタミン剤として風邪薬などにも使われていたものなのです。副作用に眠気があるため使いにくかったのですが、逆にそれを利用して新しく不眠用の市販薬が生まれたというわけです。アレルギーを抑えるなど以前の目的で使われているときには、運転する方にとっては、「眠気」が重要な副作用(有害作用)となっていました。

今、薬を服用している私にとって注意しなければならない副作用を説明していただけるのでしたら、安心できますね。一例を挙げていただきましたが、個々の患者にとって重要性の高い副作用というのはどのようにして決められるのですか。

 先ほど申し上げたように副作用には、「重大な副作用」と「その他の副作用」という2つの分類があります。当然、重大な副作用は、その頻度にかかわらず重要度は高くなります。又、薬の相互作用によって薬の血液中の濃度が高まり、副作用が出やすくなることもありますし、複数の薬で同じ副作用が重複する場合、その副作用の危険度も高まることは容易に想像できます。そのほかにも患者さんの年齢や体質、腎臓の働きや肝臓の働きの悪い場合など薬の要因や患者さんの要因などが絡み合って副作用の危険度が変わってくるわけです。

 その他にも副作用についての問題点や特徴を挙げてみましょう。副作用には発現時期というものもあります。服用してからどれくらい経ってからその副作用が起こるのか。どれくらい経てば、その副作用は起こりにくいのか。又、その副作用は、飲み続けると消えてしまうのか、益々ひどくなるのか。個々の薬によっても異なりますし、副作用によっても異なります。薬の血液中の濃度に比例して起こりやすくなる副作用が多いのですが、その量にあまり関係なく起こる副作用、たとえば薬物アレルギーなどの副作用もあります。

いろいろな条件を考慮しながら服薬指導が行われていることをはじめて知りました。最後に私たちが注意すべきことをお話ください。

 時間がありませんので個々の実例をお話できませんでしたが、薬剤師は、今まで申し上げたように複数の医薬品の多くの副作用の中から、患者さんにとって重要度の高い副作用を予測し、その防止や軽減化に努力しています。服薬指導で副作用の初期症状について指導を受けたときは、服用中に起こるそれらの症状に注意を払ってください。

 長期にわたって複数の薬を服用する方は、必ず、薬剤師に注意すべき副作用の初期症状を聞くようにしましょう。そして、薬の服用中は、日頃と違った症状が起こったら、主治医や薬剤師に連絡することを忘れないでください。

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